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2021.01.20

佐藤万穂さん
(大和西高等学校29期生)

佐藤万穂さん <br>(大和西高等学校29期生)

Q  今までされた努力や苦労のご経験について教えてください。

高校入学前から、ぼんやりと将来は英語を使った仕事に就きたいと考えていました。だけど英語がただ好きだっただけで、特に英語力が高かったわけでもなく英会話スクールにも通ったことがなかったので、当時は5年後の自分が英語を使いながら大使館で働くとは思ってもいませんでした。英語力向上を目指してあの手この手で様々なことをしてきましたが、全て根底にあるのは「日本にいる間は外国語を使う環境に身を置くこと、海外にいる間は日本語に頼らない生活を送ること」という自分の軸です。

日本にいるとなかなか外国語を使うというのは難しいですが、工夫次第で自分の環境を変えることができるものです。大学時代は観光客が集まる渋谷の飲食店でアルバイトをして、お客さんに英語で接客したり(たまにチップをいただけることも、笑)スポーツ通訳ボランティアに参加して海外から来日した選手とコーチをサポートしたり、大学では留学生と一緒に過ごしたり、、、。

その一方、海外旅行や留学先では日本語に頼らない生活を大事にしていました。英語とその国の言葉だけを頼りに旅をしてみたかったので海外旅行は基本的に一人旅だったり、留学先のリトアニアでは日本語話者との関わりをできる限り最小限にして英語しか使えない環境を作ったりしていました。言語学習に終わりはないので毎日勉強中です。

Q  大和西では、どのような学生生活を送っていましたか?

「とてもハードな部活」として有名なバドミントン部に所属し、毎日汗水垂らして部活動に励んでいました。その傍ら、部活動に支障が出ない範囲で国際交流関連のイベントに積極的に参加しました。大和西高校は座間アメリカンハイスクール(以下、座間ハイ)と姉妹校提携を結んでおり、座間ハイの生徒がやまにしに来る際はお世話役をするバディを名乗り出て、彼らをサポートしました。なかでも私にとってとても衝撃的だったのは、彼らが和式のトイレを見て、「なんだこのトイレすげぇ~!!」と珍しそうに、だけど興奮しながらトイレで自撮りをしていたことです。今でもその姿は鮮明に覚えています。笑 大学は3年生の12月に公募制推薦で進学先が決定したので、それからは英語で書かれた13 reasons whyという小説を読了することを目標にしていました。分からない単語ばかりで読む気が失せる瞬間が何度もありましたが、ひとつひとつ噛み砕きながら読み進めていき、最後に読み終えたときは達成感を感じました。

Q  大和西での経験が今に生きているエピソードなどがあれば教えてください。

国際交流が盛んな公立高校であるため、語学や海外が好きな生徒が集まりやすいのは大和西高校の魅力のひとつです。当時仲の良かった友人との会話を今でも覚えていて、「世界には色んな国があるのに日本だけにいるのってもったいなくない!?」と話していました。高校1年生のとき、姉妹校訪問で行ったアメリカのフレデリックダクラス高校での経験は非常に思い出に残っています。今まで普通だと思っていたことが日本を出ると必ずしもその国の普通ではないことに気付かされ、特に宗教については深く考えるきっかけになりました。アメリカでの経験から世界史の授業が大好きになり、世界史の先生に歴史だけに限らず国際情勢や世界遺産について教えていただき、教科書に載っている世界遺産を自分の目で見てほしい、とよくおっしゃっていました。この先生のおかげで、アメリカだけでなく世界の国々、特に中東に興味を持ち、大学でも国際関係を専攻するようになりました。

Q 学生の皆さんに一言お願いします

カザフスタン、トルコ、ベラルーシ、リトアニア、モロッコ、ラオス、エクアドル…私の友人の出身国の一部です。彼らの母語はみんな違います。ですが共通言語の英語が話せるからこそ、その国の文化や伝統、宗教、政治や言語について深く語り合うことができました。多様性の溢れる空間にいることは本当に楽しいです。新たな世界を知ることができるし、自分の知らない日本を知ることもできます。国際交流イベントや姉妹校交流、親身になって話を聞いてくれる先生方のおかげで大和西高校での学びは私の視野と将来の可能性を大きく広げてくれました。大和西高校で貴重な3年間を送ってください!応援しています。

【高校時代の部活動】バドミントン部

【出身校】神田外語大学 外国語学部 国際コミュニケーション学科

【進路先】在ラオス日本国大使館

 

 

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